株式投資のよくある負けパターンと負けるときの心理状態

株式投資でずっと勝ち続けるということはあり得ません。どんなに経験を積んでいるトレーダーだとしても7割8割の確率で取引に勝っているわけではありません。
しかし、トータルでは勝つことができる人は、負けパターンや負ける心理状態を理解しているからです。

株でのよくある負けパターン

誰でも株式投資をする時には、勉強をするはずです。 数多くあるテクニカル分析を理解し、自分も使いこなせるようにしたり、お金を払って特別なゼミに行って難しい理論を勉強したりするものです。確かに、全く知識がないままに株式投資をすることは控えた方が良いでしょう。

もし知識がないのであれば、自分で投資を行うよりも投資信託などに依頼する方がよっぽど安全です。

しかし、なんとか株式投資を自分の力で勝とうと思い、沢山の情報を取り入れていると、その知識が逆に負けパターンへと自分を引きずり込んでいくことがあります。

例えば、情報アナリストが特定の銘柄の株が上がりそうだと情報誌に述べたとします。 しかし、こうした情報誌の情報はすでに数日前の情報であって最新のものではなく、アナリストの述べた株式の流れはすでに終わりかけということがあります。
そうした情報を取り入れ株を購入した時には流れが終わっているので結局は損をしたなど、実際の株式投資では知識に頼りすぎると負けパターンに陥ることがあります。

負けている時の心理状態

負けている時に傷をさらに広げる心理パターンというものがあります。負けをすぐに取り戻そうとするというパターンです。

例えば、10,000円損をしてしまったので、すぐにその10,000円を取り戻そうとして値の動きの激しい銘柄に手を出すというパターンです。

  • すぐに損失を取り戻したい
  • 取り戻せるはずだ

というように、自分の都合や焦り、根拠のない強気な気持ちが出てきている時は、ほとんど勝つことはできません。 そのような時こそ冷静になり、一旦取引を止めるなどして、落ち着きを取り戻さなければいけません。

  • 自分の都合(負けを取り戻したい等)
  • 焦り(こんな損失受け入れられない)
  • 根拠のない強気な気持ち(また上がるはず!)

自分の中にこういった心理が出てきたときは要注意です。

自分に都合のよい期待は失敗しやすい

値が上がると思って購入した株が値下がり始めたという経験はないでしょうか?

株式投資をしたことのある方であるなら、誰でも経験したことがあると思います。 実際、投資で儲けを出している方のほとんどが常にこうした経験をしています。

しかし、負けている人は、「もう少し我慢したらきっと値が戻って来るはずだ」と願い、売却のタイミングが遅くなります。

それでも値が上がらない場合には、「ここまで下がったから、さすがにもう上がるはずだ」と考えて売りに出すタイミングを更に逸してしまいます。

根拠があって待つなら(例えば自分が今その株を持っていなかったとしても新規で買うなら)いいのですが、そうではなく「損失を取り返したいから」というような自分に都合よく考えてしまう心理状態が負けを増やすことになります。