利回り計算プログラムでは複利を用いてますが
そもそも、単利とは何?複利とは何?というのを説明します。
単利とは、元本だけに利子がつく計算方法です。
<具体的な例>
100万円の元本があるとします。1年の利回りが20%とします。
1年で 100万円×0.2(20%)=20万円の利子がつきます。
2年でも同様に 100万円×0.2=20万円の利子がつきます。
このように元本に対してのみ利子がつくので、同じ割合で
この場合は毎年20万円ずつ増加していきます。
はじめ | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 | 9年 | 10年 | |
金額(万円) | 100 | 120 | 140 | 160 | 180 | 200 | 220 | 240 | 260 | 280 | 300 |
よって、N 年後の金額を求めるには
利回り(%) (元の金額)×(---------- × N + 1){円} 100
で計算できます。
株で言うと、配当金をもらったら使っちゃうパターンです。
複利とは、元本と前についた利子をあわせた金額にたいして利子がつく計算方法です。
言い換えれば 、出た利益をそのまま再投資したとして計算する方法です。
<具体的な例>
100万円の元本があるとします。1年の利回りが20%とします。
1年で 100万円×0.2=20万円の利子がついて、合計で120万円となります。
2年目は その120万に対して20%の利子がつくので
120万円×0.2=24万円の利子がつき、合計で144万円となります。
3年目も同様に 144万円×0.2=28万8千円の利子がつき
合計で172万8千円となります。
はじめ | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 | 9年 | 10年 | |
金額(万円) | 100 | 120 | 144 | 173 | 207 | 249 | 299 | 359 | 430 | 516 | 620 |
よって、N年後の金額を求めるには
利回り(%) N (元の金額)×(--------- +1){円} 100
で計算することができます。
株で言うと、配当金をもらったらそれを資金にまわして新たに株を買うパターンです。
では、利回りが20%の場合で単利と複利の表をまとめてみます。
はじめ | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 | 9年 | 10年 | ||
単利 | 金額(万円) | 100 | 120 | 140 | 160 | 180 | 200 | 220 | 240 | 260 | 280 | 300 |
複利 | 金額(万円) | 100 | 120 | 144 | 173 | 207 | 249 | 299 | 359 | 430 | 516 | 620 |
最初のほうはあまりかわらないですけど、年が経つにつれて広がり方は大きくなります。
10年後には2倍以上も違ってくるんですね。
ためしに、利回りが50%の場合もしてみます。
はじめ | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 | 9年 | 10年 | ||
単利 | 金額 | 100 | 150 | 200 | 250 | 300 | 350 | 400 | 450 | 500 | 550 | 600 |
複利 | 金額 | 100 | 150 | 225 | 337 | 506 | 760 | 1139 | 1708 | 2563 | 3844 | 5766 |
おぉ・・・10年後には9倍以上の差になりました・・・。
単利の計算は「足し算」ですが、複利の計算は「掛け算」なので、こんなに差がでるんですね。
ということで、複利の力はすばらしい!!ということです。
とはいっても、普通は「じゃあその複利をどう使うの?」という話になります。
基本的にはクレジットカードのリボ払いなど、複利の力はマイナス(借金)に働くほうが多いですね。
複利の力をプラスに使うには株や投資信託などの投資、それも長期投資です。
株式投資や投資信託も、得た利益も再投資する人が多いのではないでしょうか。
再投資するということは、株式投資や投資信託でも複利運用ができるんです!!
例えば成功しやすい投資の3原則として分散投資・長期投資・複利運用がありますね。
利回りが20%では、10年後には6.2倍になるんです。
利回りが30%では、10年後には13.8倍になるんです。
利回りが50%では、10年後には57.6倍になるんです。
利回りが100%(2倍)なら、10年後には1024倍になるんです・・・。
毎年2倍にしようというのは、なかなか難しい・・・
でも、毎年の利回りが20%、30%なら、なんかできそうですよね。
(1回のストップ高で20%上がっちゃうのもありますし・・・)
ということで、何を言いたいかというと、「そんなに焦らなくてもいいですよ!!」ってことです。
危険をおかしてまで、急騰してる株に飛おくびつかなくても、じっくりいきましょうというのが、管理人の思うところです。
単利と複利の違いや計算方法はわかりましたか?
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